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ドクロとそのイメージ〜「暗」と「明」〜

ドクロ、すなわち「頭蓋骨」は古今東西を問わず、ある種の力を秘めたモノとして芸術の分野のみならず装飾品等の商品にも数多く使用されてきました。本作品はドクロの持つ「暗」のイメージをテーマ別にレイアウトし、最後に「アクセサリーとしてのドクロ」として「ピアス」を使用して締めくくる構成と致しました。
尚、本作品ではヒトの頭蓋骨(skull)・頭蓋骨に大腿骨を添えたいわゆる「髑髏マーク」(skull & crossbones)・「全身の骨格」(skeleton)等を特に区別せずに「ドクロ」と総称します。

A.デューラー「骸骨のある紋章」(部分)
ヴィーリクスによるコピー

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20世紀の大量虐殺

いわゆる「切手乱発国」のひとつであるマーシャル諸島はミレニアム・ブームに便乗して1997年より「20世紀」シリーズ切手の発行を始めました。前世紀を代表する大殺戮2件がドクロ図案で発行されています。

戦争と平和の10年(1940-1949)より「核の時代に直面する人類」

デタントと発明の10年(1970-1979)より「『死』に荒廃させられるカンボジア」

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ナチスの強制収容所

ポーランドのマイダネク収容所はアウシュビッツよりも規模の大きかった施設として有名です。切手には毒ガスを噴霧するナチス兵が描かれております。しかし近年、いわゆる「ガス室」というものは存在せず、「アウシュピッツ・ストーリー」の大部分は連合国によるプロパガンダであったと主張する否定論者もいます。

5

強制収容所からの解放

第二次大戦勃発後、親ナチス政権が樹立された隣国クロアチアとは対照的にスロベニア人はポーランド人やジプシーとともに強制収容所へ送られます。この強制収容所からの解放50周年を記念する骸骨の描かれた切手の画題はスロベニア語で「平和と自由」を意味する Mir in Svoboda です。

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毒ガスの恐怖(1)

1967年 イエメン(共和国)発行 「毒ガス犠牲者」加刷

"+"表記のない初期加刷

1963年に勃発した南北イエメンの内戦ではソ連製「VR55ガス」が使用され、多くの犠牲者を出しました。1925年のジュネーブ議定書により生物化学兵器の使用が全面的に禁じられたにもかかわらず現在も神経ガスは実戦で使用されています。

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毒ガスの恐怖(2)

航空切手への加刷

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アドルフ・ヒトラーのデスマスク

オーストリア 不発行切手
模造品/真正品に記念押印したもの

1946年9月16日、オーストリアから「反ファシズム展」記念切手8種が発行されました。内1種には上に示したヒトラーのデスマスクの図案が用意されましたが、占領軍の許可がおりずにこの切手は不発行に終わりました。

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第三帝国謀略切手

第二次大戦中、米国諜報部によって、ヒトラーの顔をドクロに入れ替えた「謀略切手」が作成されました。「ドイツ」を意味する DEUTSCHES の部分が FUTSCHES(消え失せた・いかれた)に入れ替えてある、なかなか芸の細かい「作品」です。

正規のドイツ切手/米国諜報部による「作品」
こちらは収集家向けに作成されたとされる、いわば「偽物の偽物」です

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悪魔と話した男

19世紀末のマジシャン、ハリー・ケラーはあの謎多きフリーメーソンの一員でもありました。フリーメーソンの起源については諸説ありますが、中世の悪魔礼拝的な秘密結社「テンプル騎士団」をその前身とみなす伝説などもあります。

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麻薬撲滅(1)

死を招く麻薬の撲滅を訴える切手には「死の象徴」としてドクロの図案が効果的に使用されています。

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SS「髑髏師団」の制服 フィギュア用、1/6サイズ

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たばこの害(1)

たばこと肺ガンの因果関係についてはまだ医学的に完全に解明されたわけではありませんが、喫煙時に発生する一酸化炭素、活性酸素などが人体に有害であることが分かっており、たばこの有害性を訴えるいくつかの切手にドクロが描かれております。

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たばこの害(2)

イギリス製たばこ「DEATH」(死)は、たばこの有害性を前面に押し出した非常にユニークな銘柄です。下に示した標準的な物以外にも「デス・ライト」「デス・メンソール」「デス・シャグ」が存在し、すべてにドクロが描かれております。

日本で販売されるたばこの標準的な注意書き。欧米諸国のものと比較してもソフトな表現になっている

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ヘヴィメタル

HEAVY METAL、俗に「ヘビメタ」と呼ばれるジャンルの音楽は、1960年代後半から1970年代に一世を風靡した「ハードロック」の後裔にあたります。黒魔術・ドラッグ文化と融合し、ライブを「黒ミサ」に見立てた精神は1980年代以降のヘヴィメタルにも受け継がれて行きます。

「ザック・ワイルド」の最新アルバム(2000)。
1970年の13日の金曜日にデビューしたカリスマ「ブラック・サバス」を思わせる作品に仕上がっている。

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絵画の中のドクロ

頭蓋骨は、物質的な現世のむなしさを表現する象徴的な物体として、ヨーロッパ美術において頻繁に画面の中に描き込まれてきたモチーフです。

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磔刑図のドクロ

イエス・キリストが磔にされた「ゴルゴダ」の丘はその名称自体に「されこうべ」という意味がありますが、その場面を描いた「磔刑図」にはしばしばドクロが描かれております。このドクロは単なる死を象徴する小道具ではなく、「アダムの頭蓋骨」です。キリストによってアダムの原罪が贖われたことを意味しています。

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シンセサイザー

1970年代に急速に発達した「シンセサイザー」は、電子楽器を多用した新たな形態の音楽を生み出しました。下に示した「OXYGENE」(1976)でデビューしたフランスの作曲家ジャン=ミシェル・ジャレはヨーロッパのみならずアメリカでも絶大な支持を得て、文革後の中国では「西側」のアーティストとして初めて国内でコンサートを開くことに成功しています。

アルバムジャケットのデザインはグランジェ(Grager)。ジャレの最盛期の作品の多くに関わっています。

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ドクロの一番切手

1914年発行 エピルス一番切手(リプリント)

エピルスの一番切手はドクロを描いた切手としても最初のものだと思われます。エピルス地方の起源はローマ帝国時代に東欧が12の州に分割された時にまで遡ります。1912年に第一次バルカン戦争が勃発、エピルスは臨時政府を樹立し独自の切手を発行します。現在、この地方はアルバニアとギリシャに分断されており、その帰属問題はまだ解決しておりません。

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918を忘れるな

1931年9月18日、中国柳条湖において鉄道線路が何者かによって爆破され、15年間におよぶ日中戦争を引き起こしました。

寶清地方郵票(改値加刷)

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人類のルーツ

人類発祥の地と言われる南アフリカから2000年に、ジャワ原人(ピテカントロプス)の発見されたインドネシアより1989年に直立猿人、ホモサピエンスの頭蓋骨を描いた切手が発行されております。

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NWOBHM

NWOBHM とは New Wave Of British Heavy Metal。パンク・ロックの登場とともに、「前時代的」という汚名を着せられ葬り去られようとしていたハードロックは1980年代を皮切りに「ヘヴィメタル」という名称で甦ります。

「プレイング・マンティス」のアルバムジャケット(1981)。
ロドニー・マシューズはその独特の画風で多くのNWOBHMバンドの活動を支えました。

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海賊旗

いわゆる「ドクロマーク」の描かれた海賊船の旗ですが、この海賊旗の正式名称は「ジョリー・ロジャー」と言い、フランス語で「赤い旗」を意味する Jolie Rouge(ジョリ・ルージュ)が語源です。
この「赤い旗」はテンプル騎士団が最初に使いだした物で、 Skull & Crossbones、ドクロマークも本来は彼らのシンボルでした。後に海賊たちが勝手にこのドクロマークを使用し始めたため、テンプル騎士団は Crossbones の部分を剣に入れ替えました。

現在も存続している神殿騎士団の一つ、「マルタ騎士団」の発行した切手

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ファンシーキャンセレーションのドクロ

1870年から1894年にかけて(Banknote Era と呼ばれる時代)、アメリカではドクロ図案のファンシーキャンセレーションが少なくとも52種類使用されていました。

The U.S. Philatelic Classics Society, Inc. 編纂資料より

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カードゲームのドクロ

トレーディングカード、トレカと呼ばれる玩具は「戦闘ゲームが楽しめる」という面と「コレクターズアイテム」としての面を兼ね揃えた、国内外を問わず非常に魅力的で人気の高い商品です。この世界でもやはりドクロは特殊な力(パラメータ)を秘めた「持ち札」です。

富士見書房「モンスターコレクション」/集英社「遊戯王」/中国製「万智牌 古典」

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プログレッシヴ・ロック

「ロックとクラシックの融合」を掲げ、いかなるジャンルにも属さない特異な進化を遂げたロックがプログレ、プログレッシヴ・ロックと呼ばれました。

「エマーソン、レイク&パーマー」のアルバムジャケット(1973)。
描いたのは後に映画「エイリアン」(1979)のデザインワークスで一躍有名になったH.R.ギーガーです。

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アクセサリーとしてのドクロ

HOW CLUB という工房のドクロピアス。通常使用されるシルバー925よりも銀純度の高いSILVER 1000(99.8%以上)という素材を使用した商品を制作しており、人気の高いブランド。

ドクロのタトゥシール(俗に言う「貼る入れ墨」)
ノンブランド、日本製